煩わしいインタースティシャルのランキング要素への追加はモバイルフレンドリーアップデートの一部

[レベル: 初〜中級]

煩わしいインタースティシャルを表示するページの検索順位を下げるアルゴリズム変更を、2017年1月10日に実施することを昨日Googleは予告しました。

公式アナウンスの日本語訳がさっそく公開されています。
重要な変更だからでしょう。

変更にまつわる疑問をインターネット上で眺めていると「公式アナウンスをきちんと読んでいないな」と思わざるをえないものがたくさんあります。
誤って解釈しないためにも、時間をかけてしっかりと目を通すことを推奨します。

この記事では、発表から1晩明けての補足・追加の情報を提供します。

モバイルフレンドリーアップデートの拡張

今回の変更は単独の新しいアルゴリズムの導入ではなく、既存のモバイルフレンドリー アップデートへのランキング要素の追加です。
今までは、アプリのインストールを勧めるインタースティシャルだけが「モバイルフレンドリーではない」の判定対象でしたが、その対象範囲を広げた形になります。

問題があるインタースティシャルを設置しているページは「スマホ対応」のラベルが付かなくなるでしょう。
もっとも、スマホ対応ラベルの表示は撤廃されてしまいますけどね。

(h/t: @JohnMu & @0penkenhiro)

アプリインストールのインタースティシャルはエラーとしてレポートされなくなる

この変更にともない、アプリインストールのインタースティシャルはモバイルユーザビリティレポートにエラーとしてレポートされなくなります
アプリインストールのインタースティシャルのエラー警告を無視していたサイト(ないとは思いますが)では、エラーの減少が見られるかもしれません。

とはいえ、問題視されなくなったわけではもちろんありません。
エラーとしてレポートされなくなるだけです。
アプリインストールを含む、すべてのタイプの煩わしいインタースティシャルがモバイル検索でランキングが下がる原因になりえます。

ただしありとあらゆるインタースティシャルをGoogleは禁止しているわけでないことも認識しておく必要があります。
正しく使えばユーザー体験を損ねることがないインタースティシャルも存在します。

たとえば、このページのようなアプリのインストールバナーはまったく問題ありません。
モバイルフレンドリーだとして認定されます。

アプリインストールバナー

じゃまになるほど大きくないし、すぐに消せます。

アプリインストールバナー以外にも新しいランキング要素の影響を受けないインタースティシャルがあります。
公式アナウンスで例示されているので確認してください。

今後、もしあなたのサイトで設置しているインタースティシャルが新しいランキング要素にひっかかるとしたら、おそらくモバイルユーザビリティレポートにエラーとして出てくるだろうし、モバイルフレンドリーテストツールにも合格しないはずです(確認中)。

インタースティシャルを使い続ける場合は、Googleのツールを使って問題がないことを確認するようにしましょう。

法律上の必要性に基づいて表示しているなど正しく使っているはずなのに、不正なインタースティシャルだとしてもしも認定されてしまったとしたら、Googleにフィードバックできます(公式ヘルプフォーラムへの投稿でGoogleに届きます)。

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Google、あらゆる種類のインタースティシャルを対象にモバイル検索で評価を下げるアルゴリズム変更を予告

[レベル: 初・中・上級]

インタースティシャルを表示するモバイルページの評価を下げるアルゴリズムを導入することをGoogleはアナウンスしました。
種類を問わず、すべてのインタースティシャルが対象になりえます。
変更は2017年1月10に実施される予定です。

アプリインストールだけじゃない、すべてのインタースティシャルが対象

アプリのインストールを勧めるインタースティシャルを表示するページをモバイルフレンドリーとはみなさず検索順位を下げることもあるアルゴリズム更新を、Googleは昨年の9月に事前通知し、11月に実施しています。

ただしこのアルゴリズム変更は、「アプリインストール」のインタースティシャルだけが対象です。
そのほかのタイプのインタースティシャルを表示したとしても、依然としてモバイルフレンドリーとみなされていました。

しかし今回のアルゴリズム変更は、否が応でも入り込んでくるインタースティシャルすべてが対象になります。

たとえば次のようなインタースティシャルが対象です。

  • メインコンテンツを覆うポップアップを表示する。検索結果からそのページに着地してすぐに表示する場合もあるし、ページをしばらく見たあとに表示する場合もあるがどちらも含まれる。
  • ユーザーがメインコンテンツにアクセスする前に終了させないといけない、単独のインタースティシャルを表示する。
  • Above the fold(ファーストビュー、スクロールせずに最初に表示される領域)のエリアが単独のインタースティシャルのように見えるが、実際のコンテンツはその下に位置しているレイアウトを使う。

こちらは、2つめの「単独のインタースティシャル(standalone、スタンドアロン型)」の具体例です。
検索結果をタップすると、広告だけの独立したページが強制的に差し込まれます。

スタンドアロン型のインタースティシャル

実際のコンテンツに進むには、右上にある「先に進む」という意味の英語で書かれたリンクをタップするか(PC向けページなので非常に小さい)、10秒ほど待たなければなりません。

このようなインタースティシャルはアルゴリズム変更の影響を受け、モバイル検索での順位が下がる可能性があります。

インタースティシャルは何であれ、ユーザー体験を損ねる

なぜインタースティシャルを利用したページの評価をGoogleが下げるかというと、それはもちろんユーザー体験を損ねるからです。
たとえモバイルフレンドリーだったとしても、突然に無理やり入り込んでくるインタースティシャルを喜ぶユーザーはいないでしょう。
本当に見たいコンテンツを見ることをジャマします。

今までは、アプリのインストールを迫るインタースティシャルが対象でした。
ですが、アプリインストールでなくても、何であれインタースティシャルはユーザー体験を損ねる要因になります。

そこで、すべてのインタースティシャルに適用範囲を拡大することをGoogleは決めたのです。

対象にならないインタースティシャル

一方で、アルゴリズム変更の対象にならないインタースティシャルもあります。
正当で合理性があるインタースティシャルです。

たとえば次のようなインタースティシャルは評価を下げられることはありません。

  • 法的な義務に対応するためのポップアップ。たとえば、Cookieの保存や年齢確認のためのポップアップ。
  • コンテンツが公開されておらずインデックスされないサイトでのログインのためのダイアログ。たとえば、メールのようなプライベートコンテンツや購読者だけが読めるインデックスされないコンテンツ。
  • ディスプレイの妥当なスペースだけを占めていて簡単に消せるバナー。たとえば、SafariやChromeで提供されるインストールバナー。これらは妥当な大きさでディスプレイ領域に表示される。

アプリインストールのインタースティシャルのアルゴリズムは統合

このアルゴリズム更新によって、例外はあるもののすべてのインタースティシャルが評価が下がる対象になります。
対象範囲の拡大にともない、アプリインストールだけを対象にしていたアルゴリズムは使われなくなります。

正確には、使われなくなるというよりは、新たなアルゴリズムに統合されます。
アプリインストールのインタースティシャルが評価が下がる対象であることに変わりはありません。

スマホ対応ラベルの撤廃

インタースティシャルのアルゴリズム更新とは直接の関係はありませんが、もう1つの変更をGoogleは同時にアナウンスしました。

モバイル検索での「スマホ対応 (Mobile-friendly)」ラベルの撤廃です。

2014年11月にスマホ対応ラベルを導入して以来(日本では翌月)、検索結果に表示される85%のページがモバイルフレンドリーになっているそうです。

大多数のページがモバイル対応しているので、スマホ対応のラベルはもう不要だと判断したようです。
検索結果をすっきりさせるためにラベルを表示しないようにします。

ただし表示しないというだけであって、モバイルフレンドリーがランキング要因であることに変わりはありません。

Search Consoleのモバイルユーザビリティレポートもモバイルフレンドリーテストツールも今までどおり提供されます。

インタースティシャルが僕は本当に嫌いです。
1ユーザーの視点から、今回のアルゴリズム更新は待ちに待っていた変更です。

対応を迫られるサイトも出てくるでしょうが、僕ほどではないにしてもインタースティシャルを好まないユーザーは多はずです。
ユーザー体験の向上を第一に考えてサイト運営してほしいと望みます。

2017年1月10に実施を予定しています。
モバイルに関してはGoogleは必ず事前通知しています。
余裕を持って対処にあたってください。

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JavaScriptのクロール用に特別なユーザーエージェントをGoogleは持っていない、JSの処理はクロールとは別

[レベル: 中級]

Googleは、JavaScriptをクロールするために特別なUser Agent(ユーザーエージェント)を持ってはいません。
通常のGooglebotがJavaScriptもクロールします。

BB-8
[Image Credit https://goo.gl/vCy291]

JavaScriptのクロール用に特別なUAは存在しない

GoogleのJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏に、フォロワーがTwitterで次のように質問しました。

JavaScriptやAjaxを多用したサイトに対しては、普通のGooglebotとは異なるGooglebotがいるんですか?

ミューラー氏はこのように返信します。

特別なUAはない。だが、クロールの直後にいつもレンダリングするとは限らない。それでたぶん、そういうふうに考えたのではないだろうか?

JavaScript/Ajaxをたくさん使ったサイトを質問したユーザーは運用しているらしく、インデックスへの反映が遅いため、JavaScript専用のクローラがいるのではないかと疑ったようです。

しかし、JavaScriptであろうが通常のGooglebotがクロールします。

JSコンテンツのインデックスへの反映が遅い(遅く見える)理由

その後のやり取りを見ていると、JavaScript/Ajaxコンテンツのインデックスへの反映が遅いと質問者が感じた理由は、主に次の2つの要因によると思われます。

  • JavaScriptの実行は別プロセス
  • キャッシュはインデックスとは異なる

JavaScriptの実行は別プロセス

ミューラー氏が触れているように、JavaScriptはクロールと同時に実行されるわけではありません。
そのページのHTMLのクロールと、そのページにあるJavaScriptの実行は別々に処理されます。
JavaScriptも含めてレンダリングした、そのページの最終的なコンテンツのインデックスができあがるまでには時間がかかることもあります。

以前に詳しく解説しました。

キャッシュはインデックスとは異なる

質問者は、Googleのキャッシュを見てインデックス状態を判断していた可能性があります。
キャッシュを見た場合、そのページのJavaScriptを処理するのはGooglebotではなくあなたが今使っているブラウザです。
レンダリングが完了してGooglebotが実際に見ているページをキャッシュでは確認することはできません。

Googlebotがそのページをどのように見ているかを正確に知るには、Fetch as Googleのレンダリングを使います。

こちらも以前に詳しく解説しました。

ということで、この記事で伝えたかったことをまとめると、

  • JavaScriptのクロールのために特別なGooglebotは存在しない
  • JavaScriptのクロールとその処理は同時とは限らないため、インデックスへの反映にタイムラグが生じることがある

となります。

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Googleの検索結果に直接投稿する機能のテスト参加が拡大、ブラジルとインドにも展開予定

[レベル: 上級]

メッセージや画像、動画をあたかもソーシャルメディアであるかのように検索結果に直接投稿する機能をGoogleは試験的に公開しています。
この機能を、より多くのスモールビジネスに提供する予定とのことです。
また利用できるのは米国だけだったのが、ブラジルとインドにも展開していきます。

検索結果に投稿するとは?

TwitterやFacebookに投稿するように、メッセージや画像、動画を投稿してGoogleの検索結果にそのまま表示させることができます。
もともとは今年の3月に、米国の大統領選挙の候補者のために提供された機能です。

こちらは、ヒラリー・クリントン (Hillary Clinton) 氏の投稿が差し込まれている検索結果です。
Hillary ClintonのGoogle Posts

TwitterやFacebook、Google+での投稿ではありません。

ヒラリーさんの名前の下には”on Google”というラベルが記載されています。
どこかのソーシャルメディアではなく、「Googleに」投稿したということを示したいのでしょう。

検索結果に直接投稿する機能はその後、限られた数の中小規模のローカルビジネスに対しても試験的に提供が始まりました。

もう少し詳しいことはWeb担当者Forumの連載コラムで説明したので、そちらを参照してください。

より多くのローカルビジネスに開放、ブラジルとインドにも展開

ローカルSEOのエキスパートである、Mike Blumenthal(マイク・ブルーメンソール)氏によると、検索結果に投稿する機能(「Google Posts」などと呼ばれることがあるが、正式な名称をGoogleは公表していない)をさらに数十のローカルビジネスが利用できるようにGoogleは予定しているとのことです。

こちらは新たに試験運用に参加したと思われる、My Special Dayというウェディングドレスのブティックの投稿です。

My Special Dayの検索結果投稿

ショップ名の下には、ヒラリーさんと同じように”on Google”のラベルが付いていますね。

投稿をタップ/クリックすると、その投稿が拡大表示されます。

My Special Dayの検索結果投稿

また米国だけで提供していた機能ですが、ブラジルとインドにも展開するとのことです。

Googleが新しい機能を試験的に公開する場合は、たいてい大手企業のサイトが相手になります。
しかしこの機能に関しては、スモールビジネスが選ばれています。
珍しいことです。

大規模なビジネスであればFacebookやTwitterなどのソーシャルメディアを効果的にすでに利用できているはずです。
いっぽうで小さなお店では、ソーシャル運用まで手が回らないことも多いでしょう。
そういった小規模ビジネスに露出チャンスを与えたいというのがGoogleの狙いなのかもしれませんね。

そして、米国の次がなぜブラジルとインドなんでしょうね。
ソーシャルメディアがさほど普及していないから?
この機能は回線速度が遅くても利用しやすかったりするから?

実験のまま終了するか、このまま日本にも展開してくるかはまったくわかりません。
それでも「おもしろそう」と興味を持ったなら、ウェイティングリストに登録しておくといいでしょう。

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クロールバジェットとは? SEOにどう関係するの? ウチでも注意すべき?【海外&国内SEO情報ウォッチ】

Web担当者Forumの連載コーナー、「海外&国内SEO情報ウォッチ」を更新しました。今週取り上げた記事は次のとおりです。

今週のピックアップ

  • クロールバジェットを140文字で定義せよ & クロールバジェットを気にかけるべきか?
    Web担当者フォーラム 海外&国内SEO情報ウォッチ

日本語で読めるSEO/SEM情報

  • 検索ユーザーにも検索エンジンにも高評価される最強のコンテンツの作り方
  • グーグルからAMP対応を迫るメールが送られてきた
  • グーグルアナリティクスの全機能を体験できるデモアカウント、だれでも使えます
  • グーグルの検索結果からレストラン予約ができる機能、登場

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ

  • JavaScriptリダイレクトも移転先ページに評価は渡る
  • HTTPS移行するときは、外部JSもHTTPSで読み込ませること
  • グーグルがAMPエラーを検索結果で教えてくれた
  • パンくずリストの構造化データに画像の指定が必要ってホント?

海外SEO情報ブログの掲載記事からピックアップ

  • Google、検索アナリティクスの表示回数・掲載順位・クリック数のデータについて詳細に説明するヘルプ記事を公開
  • モバイル検索結果がすべてAMPになる日が来る!? 巨大なAMP専用枠”Live Ticker”をGoogleがこの秋に導入予定
  • SEOに大きな痛手か?AdWords広告予算が少ないと、キーワードプランナーで月間検索ボリュームが手に入らなくなる

SEO Japanの掲載記事からピックアップ

ピックアップなし。

こちらからどうぞ。

- クロールバジェットとは? SEOにどう関係するの? ウチでも注意すべき?【海外&国内SEO情報ウォッチ】 -

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AMPに対応した広告用ランディングページ「ALP」、DFPが年内に配信開始予定

[レベル: 上級]

AMP プロジェクトは、広告をAMPで配信できるランディングページを開発しました。
AMP Ad Landing Pages、通称 ALP と呼びます。

ALPはAMPフォーマットで作られているので、広告用のランディングページを高速に表示できます。

ALPは1秒以内で表示完了

ALPを採用した広告ランディングページは、1秒かからずに表示を完了することができます。

Googleのモバイル検索からAMPページにアクセスし、そのページに掲載されている広告をタップしてALPが表示されるまでの流れが、次のアニメーションGIFで紹介されています。

ALPのデモ

このデモでは、広告バナーをタップしてからALPが表示されるまでに要した時間は0.83秒です。

ALPの高速表示を実現するために用いられる4つの技術

主に、次の4つの技術を用いてALPは高速な広告配信を実現しています。

  • ランディングページへのプリコネクト
  • ランディングページのプリロード
  • キャッシュ配信
  • リダイレクトなし

ランディングページへのプリコネクト

ALPでは、最終的に到達する実際のランディングページに対して事前に接続をリクエストしておきます。
こうすることでユーザーが広告を本当にタップしてから接続を開始するよりも、ランディングページにアクセスするまでの時間を短縮できます。

ランディングページのプリロード

ユーザーが広告をタップするよりも前に、ファーストビュー(スクロールせずに、最初の時点でスマホのディスプレイに表示される領域)の要素をリクエストしダウンロードしておきます。
CPUを消費を抑えられます。

キャッシュ配信

AMPキャッシュからランディングページを配信します。
広告を配信するサーバーではなくAMP CDNからの配信なので高速にページが返されます。

リダイレクトなし

計測を目的に、広告ではランディングページに到達するまでにリダイレクトを挟むことがあります。
可能であれば、ALPではリダイレクトを取り除き、広告からランディングページまで直接連れて行きます。amp-pixel を設定すればトラッキングは可能です。

ALPでの広告配信方法

ALPでの広告配信には次の3者が関わってきます。

広告配信者

広告を掲載するサイトは、AMP対応したページを公開し、ALPに対応した広告をそこに載せます。
たとえば、僕のブログはAMP対応しているのでALP広告を掲載できます。

広告主

広告を発行するサイトは、AMP対応したランディングページを作成します。
ここで注意するのは、通常のランディングページとそれに対応したAMPのランディングページをペアで作成することです。
つまり、通常のAMP対応と同じです。

広告配信システムがALPをサポートしている場合は、AMPページに掲載された広告をユーザーがタップするとALPを見せます。
通常のページに広告が掲載されていれば、通常のランディングページを見せます。

最終的な到達ページとして、あなたがALPを指定するわけではないのです。
ALPに着地させるか通常のランディングページに着地させるかは、広告配信システムが処理します(次で説明)。

AMPページを直接のランディングページとして構成することは可能ですが、それだと誰がどのデバイスでどんなページからいつアクセスしても、必ずそのAMP広告ページに着地することになりますね。

広告配信システム

1つ前で触れたように、広告配信システムがALPをサポートしていなければなりません。

公式アナウンスで言及されているのは、DoubleClick for Publishers (DFP) です。
DFPは次の2つの四半期をかけて(つまり年内をかけて)ALPの統合を進めていくとのことです。

検索結果からAMPページにアクセスしたときは瞬時に表示されたのに、そのページに掲載されていた広告をタップしたらなかなか表示されない。
こんな状況に出会ったら、AMPが速いぶん、よけいにストレスを感じそうです。

広告のランディングページだって速い方がいいに決まってます。
ページの表示速度がコンバージョン率に大きな影響を与えた事例は山ほどあります。

ALPでは、広告ページから元のページに戻るときもきちんと高速で表示されるように設計されています。

ALPをサポートすることがはっきりしている広告配信システムは、今のところDFPだけです。
AdSenseやAdWordsがALPをサポートし始めたら、AMP対応を始めるサイトが一気に増えるかもしれませんね。

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AMPプロジェクトが第3四半期のロードマップを更新、ECサイトでのAMPサポートを目指す

[レベル: 上級]

AMPプロジェクトは、第3四半期 中間ロードマップを更新しました。

ロードマップには、その期間にAMPプロジェクトが集中的に取り組む、新機能の追加や機能の改善に関する予定と進捗が示されています。

ECサイトでの利用が想定されている機能のサポートが、第3四半期のロードマップには含まれています。

ECサイトでの利用を想定したAMPの新機能

ECサイトのAMP対応の普及を目的に、新しい機能の開発に取り組むことになっています。

たとえば、次のような機能をECサイトのAMPページで利用できるようにします。

  • フォーム
  • サムネイル画像ギャラリー
  • アクセス解析

フォーム

AMPページでフォームを使えるようにします。
<form><input> に相当する機能がECサイトでは必須です。
こうした機能を含むフォームに必要な仕組みを amp-form という拡張仕様によって、AMPページでも利用可能にしていきます。

サムネイル画像ギャラリー

ECサイトでよく使われる、サムネイル画像を並べて、1つをタップするとその拡大画像を表示する機能をAMPページでも提供します。

Amazonで使われている、拡大画像用のサムネイル画像ギャラリー

アクセス解析

ECサイトでは、ほかの業種のサイトでは取得しないような解析データが必要になってきます。
ECサイトで必要な、イベントトラッキングや商品情報の取得などECサイト向けのアクセス解析を可能にしていきます。

ECサイトでは、eBayが先行して試験的にAMP対応を始めています。
しかし、AMP化したのは商品一覧ページです。
コンテンツがほとんど変化せず、「カートに入れる」のようなユーザーからのアクションは発生しません。
ニュース記事と同じ、AMPと相性がいい静的なコンテンツと言えます。

そうではなく、商品詳細ページで購入ができる状態のAMPページを提供するための取り組みが本格的に始まりました。

通常の検索結果にAMP対応ページを表示する開発プレビューのモバイル検索をGoogleは先日公開しました。
プレビュー版ではなく実際の検索でのテストも始まっています。

Googleが着々とAMPサポートを拡大させるなか、AMP対応したくても必要な機能を提供できないために歯がゆく感じているサイト管理者もいることでしょう。
AMPのECサイト機能サポートをこの記事では取り上げましたが、ECサイト以外でもよく使われる機能のAMPサポートも少しずつ始まっています。

通常のスマホ向けページと同じユーザー体験をAMPページでも提供できるようになれば、AMP対応へのハードルがずいぶんと低くなります。
今後のAMPの発展に期待しましょう。

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Google、開発版ではなく本番のモバイル検索でAMP結果を表示するテストを開始

[レベル: 上級]

通常のモバイル検索にAMP対応したページを表示する開発プレビューをちょうど2週間前にGoogleは公開しました。
g.co/ampdemo にアクセスすることでAMP用に特別に作られた検索結果を体験できます。

しかし、本当の通常検索でAMPページを表示するテストをすでに始めているようです。

本番環境でのAMP結果

開発プレビューの検索結果では、上部にAMPを紹介するメッセージボックスが掲載されます(キャプチャは英語ですが、日本語の検索結果では日本語になります)。

実験を伝えるAMP検索結果でのメッセージ

しかしこちらのAMP結果にはそのメッセージが表示されていません。
なぜなら、開発プレビューではなく本当に通常の検索結果だからです。

本番環境でのAMP結果

AMPカルーセルの上、検索結果1位のAMP Projectの公式ページにAMPマークが付いています。

少し下にスクロールしても、AMPページが検索結果に出ています。

本番環境でのAMP結果

もう少し下がると Mobile-friendly(モバイル対応)ラベルのページも混ざってきました。

本番環境でのAMP結果

開発プレビューではなく、本番環境でのモバイル検索にAMPページを表示するテストに遭遇したユーザーはほかにもいます

本番環境でのAMP検索を本当に実験しているのかどうかという質問に対して、GoogleのGary Illyes(ゲイリー・イリェーシュ)氏は次のように答えています。

僕らは常に実験やテストを行っている。きっとそういったのに出会ったのだろう。

僕も運良く(?)被験者に当たったのでしょう。
でもシークレットモードで立ち上げた時だったので、閉じたらもう体験できなくなりそうです。;(

ちなみに、同じ状態で日本のGoogleではAMPページは表示されず普通のモバイル検索結果でした。

一般ユーザーの反応を伺うためか?

一般ユーザーが開発プレビューの検索結果を利用するとは思えません。
AMPページを表示する検索結果を本番環境で提供することによって、普通のユーザーがどのように反応するかをGoogleは確かめようとしているのでしょう。

それにしても、僕の予想よりも早く本番に移してきました。
ともすると開発プレビューの公開と同時に実環境でもテストを始めていたのかもしれませんね。

AMP検索の年内の公開をGoogleは予定しているようですが、一般ユーザーの反応は果たしてどうなることでしょう。

- Google、開発版ではなく本番のモバイル検索でAMP結果を表示するテストを開始 -

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SEOに大きな痛手か?AdWords広告予算が少ないと、キーワードプランナーで月間検索ボリュームが手に入らなくなる

[レベル: 中級]

Googleは、キーワードプランナーで提供するデータに制限をかけました。
広告費用が少ない広告主は、月間平均検索ボリュームの詳細なデータが手に入らなくなることがあります。

キーワードプランナーは本来はAdWords広告主のためのツールです。
しかし、SEOためのキーワードリサーチの目的で利用しているサイト管理者も多いはずです。
広告を出稿していないサイト管理者にとっては、この制限はたいへん残念な仕様変更になりそうです。

広告費用が少ないと検索ボリュームが(かなり)大まかに丸められる

英語版のAdWordsコミュニティでGoogle社員がキーワードプランナーの更新について次のようにアナウンスしました。

Hi AdWords Community,
 
As of this week, previous technical issues affecting the Keyword Planner tool are now resolved. Some important updates to keep in mind:
 

  • Most advertisers will see search volume data in Keyword Planner as usual.
  • Advertisers with lower monthly spend may see a limited data view in the Keyword Planner. For example, you may see values such as 0, 1-100, 100-1K, 1K-10K, 10K-100K, 100K-1M, 1M+ in the average monthly searches column. In addition, other advertisers may trigger the limited data view by reaching a limit on the number of searches for search volume data (specifically, requests to our API).
  • Access to traffic forecast data will remain unchanged.

 
These changes will ensure that AdWords advertisers are able to get the data they need to optimize their accounts.

箇条書きの部分を訳します。

  • ほとんどの広告主は検索ボリュームのデータをキーワードプランナーでいつものように見ることができます。
  • 毎月の支払いが少ない広告主はキーワードプランナーで限られたデータしか見られなくなるかもしれません。たとえば、月間平均検索ボリュームの列で、値が次のようになることがあります ―― 0、1〜100、100〜1000、1000〜1万、1万〜10万、10万〜100万、100万以上。加えて、検索ボリュームデータ調査の上限数に到達したことによってデータ制限が発生する広告主も出てくるかもしれません(特に、APIを利用してのリクエスト)。
  • トラフィックの予測データの利用には変更はありません。

僕たちにとって特に重要なのは強調した2つ目です。

月々支払う広告費用が少ないと、月間平均検索ボリュームが範囲の広い概算になります。

こちらは、通常のデータ表示結果です。
100または10の桁まで月間平均検索リュームが提供されます。

キーワードプランナー

こちらは、制限がかかっているデータ表示結果です(入手できなかったので、Search Engine Roundtableでバリーが投稿した記事からいただきました)。

データ制限がかかったキーワードプランナー

借りものなので英語のインターフェイスですが、”K”は 1,000 を意味します。
“M”は 1,000,000 を意味します。
したがって、「100K ― 1M」は「10万〜100万」になります。
「10K ― 100K」は「1万〜10万」になります。

かなりざっくりとした数値になってしまっています。

月ごとのボリューム数の推移を示す棒グラフも制限バージョンでは表示されなくなっていることにも気付いてください。

キーワードプランナーはSEOじゃなくて広告主のためのツールだけど……

キーワードのバリエーションを拾うという目的ではキーワードプランナーは依然として使えます。
しかし、どのくらいの数のユーザーがそのキーワードで検索するのかという需要調査においては非常に頼りなくなってしまいました。

月々の支払が少ない広告主には制限がかかるということは、有効な広告キャンペーンを走らせていなければ費用はゼロなので当然制限がかかります。
AdWordsを使っていないとしたら、即アウトです。

AdWordsを使っていたとしても、制限がかからない最低費用がいくらなのかは不明です。

また、基準以上の予算を消費していたとしても、APIを使って大量のクエリを投げていたとしたら制限が課せられることもあるとのことです。
ツールを利用している場合は注意が必要です。

キーワードプランナーは、(Googleの最重要な収益源になっている)AdWordsの広告主のためのツールです。
たいして出稿していない広告主やAPIでシステムに負荷をかけたりするような使い方に制限をかけるのは、大切な顧客である広告主を守るために必要な措置だとGoogleは判断したのでしょうね。

客観的に見れば納得がいく仕様変更だと僕には思えます。
とはいえ、SEOに取り組む人にとっては喜べない変更になりそうです。

ちなみに、もう5、6年もの間いっさい広告を出していない僕のAdWordsアカウントでは詳細データをまだ入手できました。
ですが、制限がかかり始めている広告主が日本でも出てきているようなので、米国だけでの話ではないはずです(日本語UIのキャプチャをください!)。
ゆっくりと適用は進んでいるのかもしれません。

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Google、レストランのナレッジカードに批評レビュー記事を掲載。Critic reviews用のschema.orgが掲載には必要。

[レベル: 上級]

Googleは、批評家が書いたレストランやカフェのレビュー記事をナレッジカードに掲載するようにしました。
批評レビュー記事を提供しているサイトは、構造化データでマークアップすることでナレッジカードに掲載される機会を得ることができます。

ナレッジパネルに掲載される批評レビュー

こちらは「restaurants seattle」(レストラン シアトル)の検索結果に出てきたローカルパックです。

「restaurants seattle」の検索結果に出てきたローカルパック

3つ出てきたレストランの下に「E」のロゴとともに、短いスニペットが見えます。
これらは、”食”をテーマにしたEaterというサイトに掲載された、そのレストランが言及された記事のタイトルです。

タップするとそのレストランのナレッジカードに移動し、そのレストランを紹介している、もっと多くのレビュー記事を見ることができます。
ここでは、レストランレビューサイトのZagat(現在はGoogleが所有)のレビューが「Critic reviews」(批評レビュー)というラベルとともにトップに大きく掲載され、そのほかのレビューがその下にリストアップされています。

Critic reviews

レビューをタップすれば、そのサイトに移動してレビュー記事の全文を読めます。

必ずしも、レストランのレビューサイトだけからとは限りません。
The GuardianCBS Local‎のようなニュースサイトも混じっています(レビューが掲載されるサイトは後述)。

いろいろなサイトのCritic reviews

PC検索のナレッジパネルにも「Critic reviews」は出てきます。

PC検索のナレッジパネルに掲載された「Critic reviews」

ちょうど1年前に、映画やTV番組に対する批評家のレビュー記事を、同じように「Critic review」としてGoogleはナレッジパネルに掲載し始めました。
レストランやカフェなどのローカルビジネスにも批評家によるレビュー記事の掲載をGoogleは拡大したのです。

構造化データで批評レビューをマークアップ

あなたのサイトがレストランの批評記事を提供しているなら、Critic review向けの構造化データでマークアップすることによりナレッジカードに掲載される機会を得ることができます。

Critic reviewsに必要なschema.orgは、デベロッパーサイトに先日公開されました。

Critic review definitions

ただし、Critic reviewはまだ試験運用中です。
ZagatやEaterなど限られたパートナーサイトが参加しているにすぎません。

興味を持った場合は、専用フォームから参加をリクエストする必要があります。

ローカルビジネスの批評レビューは、今のところ米Google (google.com) の英語のレビューが対象です。
しかしほかの国と言語にもすぐに展開するとのことです。

ユーザーによって投稿されたレビューではなく、精通しているライターによって書かれたレストランのレビュー記事を掲載しているサイトは今のうちから準備に取り掛かると面白いかもしれませんね。
ナレッジカードを通じて、あなたの批評レビュー記事をさらに多くのユーザーに読んでもらえるチャンスを手にできそうです

批評レビューのナレッジカード掲載に興味を持ったならこちらのGoogle公式情報をお読みください。

- Google、レストランのナレッジカードに批評レビュー記事を掲載。Critic reviews用のschema.orgが掲載には必要。 -

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