遺伝子レベルのSEO:澤田 光宏(著) 網羅的な正統派SEOの良書

本日(2010-04-27)、MdNのSK氏から送っていただいたSEO本を紹介しよう。

遺伝子レベルのSEO:澤田 光宏(著)

遺伝子レベルのSEO~数値的な裏付けをもったキーワード群を土台に長期的で確実に集客効果を得るウェブ制作術~: 澤田 光宏

これまでも何冊も、各社から献本いただいているが、いつもシカトしてきた。(ごめんなさい)

今回は良書なので紹介しておきたい。

特に塾生のみなさんは、この本をベーシックにSEO塾マニュアルで知識や技術をふくらませると、非常に有益だろうと思う。

目次は、次のとおり。

  • 第1章 スパム判定を受けないための知識
  • 第2章 SEOを意識したWebサイト全体の設計
  • 第3章 ニーズのあるキーワードを手に入れる
  • 第4章 格付けキーワードでサイトマップを作る
  • 第5章 ワイヤーフレームから考えるデザイン
  • 第6章 内部要因の質を高めるHTMLタグと原稿
  • 第7章 検索サイトに意図を伝えるWeb標準化
  • 第8章 低コストで効果のあるWebプロモーション
  • 第9章 安全なIP分散とサテライトサイト戦略
  • 第10章 ライバルサイトの「強み」と「弱み」を把握する
  • 第11章 改善計画が見えてくる成果の検証
  • 第12章 成果を出し続けるWebサイトの運営

アンチスパムからはじめるのも、いかがわしい「SEO対策」屋とは違って、脅して契約を取ろうとする態度ではない(笑)
簡単ではあるものの網羅的で、ホワイトハットとブラックハットの境界に迷っている人には役に立つはずだ。

第3章のキーワード探索も、かなり参考になる。

第9章も、為にするIP分散やサテライトではなく、バックリンク量産というよりも、本物の惑星の回りの衛星という位置づけのサイト群構築であり、新鮮である。

極めつけは、専用サイトを用意して、書籍内のツールのダウンロードや、サイトへのリンクなど、親切である。

方向性としては、SEOが目的化しておらず、細かいチップスや裏技といった衒いもなく、まぎれもなく商用サイト作成の指南本といったところである。

「SEO対策」本をベースに事業仕分け

この本をいただく直前に、Amazonで「SEO対策」と検索して出てきた本を10冊近く購入した。

今回のセミナーでは、これらの本の「SEO対策」を抽出して、事業仕分けしてみる。

つまり、本やサイトで言われる「SEO対策」で、ホントとウソをセミナーで解説する趣向である。できるだけ、理論的、実証的な根拠を添えてみる。

これに、SEO塾オリジナルを加えて、上位表示に役立つ知識や技術のリストラを断行するというわけだ。

IPアドレス分散の根拠 Google特許文書6725259B1

詳しくは、SEO塾レポート:塾生専用SEO情報ブログ で。

いつまでもくすぶり続けるIPアドレス分散

セミナーやキャンプ、コンサルティングなどで、周期的に?質問がくる「IPアドレス分散」。

今回もキャンプ東京参加者からメールが寄せられた。しかも、Googleの特許文書のネタが添えられている。

会員でもなくても、記事の前半は読めるようにしているし、Googleの特許文書やその日本語解説も検索して当たれるので、興味のある方はご一読を。

なおGoogle特許では、SEO対象サイトとリンク元がクラスCまでで一致するとまずいということなので、たとえばSEO対象サイトだけは、別のレンタルサーバーなどで運営すると解決する?

あとは、リンク元群そのものが同じ(クラスC)IPアドレスで量産されて、SEO対象サイト(違うIPアドレス)へ浴びせかけるとどうかという問題も頭に浮かんでくる。

そもそもが、同一ドメイン・URLからの大量バックリンクが、どこかで足切りされるような数の閾値(しきいち)もありそうだ。

はたまた、あるレンタルサーバー屋一社でドメイン・サイトを大量運営すると、たとえサーバーを分散させてIPアドレスを分散させているかに見えても、DNSは同じ場合もあり、かつWhoisを参照するということになれば、どれだけ面倒臭いんじゃあ! という話である。

それにこだわるよりも、別の重要なSEOもあるのでは、というのが今回の結論である。

ともあれ、超メジャーキーワードで、どうしても数万・数十万超のバックリンクを量産する必要がある、エンタープライズサイトやそれをクライアントとするSEO業者のレベルであれば、IPアドレス分散は考慮すべき方策だろう。

そして、そこまで行くと、SEOもドーピングそのもの、ウルトラ筋肉増強剤を打ち続けるわけだから、副作用のリスクを織り込まなければならない。

上位表示の方法論はたくさんあって、費用対効果や、順位変動・ペナルティのリスクや不確実性と、どう付き合っていくのかということになる。

さらには、今日の常識が明日の非常識になることも…

そういった、ひとつ上の戦略をもって、SEOに取り組むべきだろう。