スマホ対応が不要になる!? Google、通常のモバイル検索結果でスマホ向けページの代わりにAMPページを表示する実験を開始

[レベル: 中級]

モバイル検索の通常の検索結果で、スマホ向けページに置き換えてAMPページを表示する実験をGoogleは開始しました。
これまでは、AMPに対応したページは「トップニュース」として、通常の検索結果とは別枠のカルーセル(またはリスト)の中に掲載されていました。

AMPページとスマホ対応ページが混在

通常の検索結果にAMPページが表示される実験用の検索ページには、g.co/ampdemo からアクセスできます(スマホでアクセスしてください)。
うまくいかない場合は、こちらからアクセスしてください。

トップニュース用のAMPカルーセルではなく通常の検索結果の中にAMPページが表示されます。
(僕たちにとっては)おなじみのAMPマークが付いているのですぐにわかります。

AMPページが通常の検索結果に差し込まれている

検索結果の上には、AMPを説明するためのメッセージが表示されていますね。

こちらは、AMPページとスマホ対応ページが混在する状況がもっとわかりやすい検索結果です。

AMPページとスマホ対応ページが混在

1つだけ(2つ目)が、スマホ対応で残りの3つはAMP対応です。

リッチスニペットの結果でもAMPとスマホ対応 (Mobile-friendly) が混在しています。

AMPとMobile-friendlyが混在するリッチスニペット

AMP対応ページがあるときはスマホ対応ページに置き換わる

検索結果に表示されたページにAMP対応したバージョンがあるときに、通常のスマホ対応バージョンのページに置き換わってAMP対応ページが表示されます。
つまりこの検索結果においては、AMP対応しているサイトでは通常のモバイル向けページは表示されなくなるということになります。

AMP対応していなければ、今までどおりにモバイル向けページが表示されます(モバイル対応していなければ、もちろん「スマホ対応」ラベルなしのPC向けページが表示される)。

ランキングアルゴリズムの変更ではない

注意したいのは、ランキングを決定するアルゴリズムの変更ではないという点です。

検索順位には影響しません。
そのページにAMP対応パージョンがあれば、代わりに、AMPページを優先して検索ユーザーに提示するというだけです。

AMPページを優先する理由は、単により速く表示されるページをユーザーに提供することで、ユーザー体験を向上させることが目的です。
AMPページの評価や順位を上げることが目的ではありません。

AMP対応で十分、スマホ対応は不要になる?

“early preview”(初期プレビュー)ということで、AMPを通常の検索結果に差し込むモバイル検索は実験が始まったに過ぎません。
実際に導入されるかどうかはユーザーの反応次第です。

とはいえ、いずれ導入されるだろうと個人的には思います。

ただし、解決しなければならない問題が出てくるだろうし、そのままではなくさまざまな改良がきっと加えられるでしょう。

通常の検索結果からだとしたら、AMPページにアクセスされることを望まないサイトがあるだろうことは容易に想像できます。

AMPは徹底的な高速性を追求するために、できることに制限がかかっています。
高速性を失わないようにさまざまな機能がAMPでも利用できるようにAMPプロジェクトは取り組んではいます。
しかし、今すぐに何でもできるようになるわけではありません。

AMP専用枠じゃないなら、通常のスマホ対応ページに来てもらったほうがメリットが多いと考えるサイトも必ず出てくるはずです。

またAMPページを優先表示するなら、モバイル向けページを作る必要がなくなりそうです。
Google検索のようにAMPをサポートするプラットフォームではなかったとしても、AMPページをユーザーに見せても問題はありません。
いっそのこと、これまでのモバイル向けページを完全にAMP対応ページに置き換えてしまったほうがコストも下がります。

もっとも、それはそれで良いことなのかもしれませんけどね。

いずれにしても、Googleが検索でAMPをどのように扱っていくのか、目が離せない状況は続きます。

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AMPページでライブ更新を可能にする amp-live-list が試験公開される

[レベル: 上級]

AMPプロジェクトは、コンテンツのライブ更新を可能にする仕組みとして <amp-live-list> のベータ版を試験公開しました。
amp-live-listを実装すると、追加のナビゲーションやページのリロードなしでコンテンツを最新の状態に動的に更新できます。

AMPページをリロードなしで即座に更新

こちらはAMPプロジェクト公式ブログのアナウンスで紹介されている amp-live-list を実装したAMPページのデモです。

amp-live-listのデモ

“YOU HAVE UPDATES”(更新があります)という青いメッセージが画面上部に出現したあと、上にスクロールして戻ると新しいコンテンツが追加されています。

読み込んだという感覚は皆無で、AMPページの高速表示はまったく損なわれていません。

amp-live-list は刻々と状況が変化するコンテンツ向き

刻々と状況が変化するコンテンツに amp-live-list は向いています。

たとえば、イベントの内容をリアルタイムで配信するライブブログです。
執筆者が新たに書き込んだ記事を次から次へとAMPページで読むことができます。

amp-live-list は、ページのコンテンツの一部分だけに利用することが可能です。
スポーツの試合のスコアや選挙の開票状況を掲載しているページでは、ページ全体を更新する必要はありません。
スコアや開票状況の部分だけリアルタイムで更新すれば十分です。
こうしたケースでは、限定した部分のみに amp-live-list を適用することができます。

AMPは、変化しない静的なコンテンツに向いている技術なのに、ライブ更新が可能になるというのは面白い機能ですね。

バックグラウンドで、コンテンツを配信しているサーバーとクライアント(ブラウザ)が直接”ポーリング”して、コンテンツに更新があるかどうかをチェックするのだそうです。
更新があれば、更新を動的にクライアントのページに差し込みます。

amp-live-listが機能する仕組み

しかしAMPで高速化を実現しているキャッシュシステムをスルーするわけではありません。
データ量やスマホ側の帯域幅、CPUの負担を削減するためにAMPキャッシュの機能は依然として活躍しています。

amp-live-list によるライブ更新を必要とするサイトはそう多くはなさそうな気がしますが、興味があるなら試してみるといいでしょう。

実験段階なので利用するにはオプトインする必要があります。
JavaScriptコンソールで次のコードを実行するか、もしくは専用ページからオプトインします。

AMP.toggleExperiment('amp-live-list')

そのほか、amp-live-list の詳しい仕組みと実装方法に関しては、公式アナウンスGitHubを参照してください。

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Googleのゲイリーに、RankBrain・クリックデータ・AMP・アプリetc.について質問してみた【オーストラリア編】

5月にオーストラリアのアデレードでBig Digital Adelaideというカンファレンスが開催されました。
このときに、GoogleのGary Illyes(ゲイリー・イリェーシュ)氏に Woj Kwasi氏が1対1でインタビューし、それをブログに公開しています。

Wojさんから許可を得たので、一部ではありますが、そのインタビュー記事を僕のブログで紹介します。
RankBrainや検索結果クリックデータ、AMP、アプリなど興味深い部分に絞って翻訳したのできっと参考になるはずです。

Gary Illyes

RankBrain

Q. RankBrainが、どうやってGoogleがクエリをより適切に理解できるようにしているのかを説明してもらえますか? コア アルゴリズムとどんなふうに調和しているのでしょうか?

3番目に重要なアルゴリズムと言われているが)、どの側面から見るかによってその重要性は変わってくる。ほとんどすべてのクエリに影響を与えるので、重要なランキング要因だ。

多くの場合、検索結果はコア ランキング アルゴリズムによってすでに順位付けされているから、クエリスタックに対してRankBrainは何もしない [鈴木注: “クエリスタック (query stack)”がどんなものかはっきりしないのですが、たぶん、クエリに対して、一連のアルゴリズムがスコアリングしたプロセスまたはその結果だと推測します。]

しかしこれまでに見たことがないクエリ ―― 本当に長くて複雑なクエリ ―― に対しては、ユーザーにとって何が最も適切かをとても上手に推測できる。

RankBrainがやっていることというのは、事前に与えられた訓練データに基づいたクエリを見て、個々のクエリに対して最も適切な結果を提供するために設定された結果から予測しようとすることだ。

否定系のクエリを本当に上手に解釈することもできる。たとえば”Can I beat Mario without using a walk-through?”(攻略法なしでマリオブラザーズをクリアできるか?)というクエリでは、従来は、クエリの中にある”without”(〜なしで)を我々のアルゴリズムが理解することはとても難しかった。たいていは無視してしまう。RankBranでは、そういった種類のクエリを上手に扱える。

RankBrainはオフラインのアルゴリズムだ。新しい訓練データとともに時々リフレッシュされる。

検索結果のクリックデータ利用

Q. 検索結果をランキング付けするときに、クリック率と同様に検索結果への直帰もGoogleは考慮しているというのは本当ですか?

それは本当によく聞かれる質問だ。すべてのカンファレンスで聞かれる。

クリックは一般的に、非常にノイズが多いシグナルだ。クリックデータから観察調査しようと取り組んだことがある。難題を一刀両断に解くようなものだ。

(本来の使い方とは異なる目的で)検索結果を取得しランキングデータを集めようとする人がものすごくたくさんいる。理由が何であれ、そういう人たちは検索結果のリンクを自動でクリックしようとする。これは、とても乱雑な状態を作り出す。

制御した実験を行う際には、たしかに我々はクリックデータを見なければならない。ランキングアルゴリズムの変更を実施する前に我々が通常やることは、1%のユーザーを切り離して、その人たちに新しいアルゴリズムやそのアルゴリズムの一部によって修正された結果を見せて、その結果を気に入るかどうかを調べることだ。

こういった場合は、クリックした後の滞在時間が長いとか検索結果に直帰したとかなどを実際に調べている。

だが一般的には、さっき言ったようにクリックデータはとても乱雑だ。

パーソナライズに関して言えば、クリックデータを好んで使っている。はっきりしているからだ。

ボットの割合

Q. インターネットのどのくらいの割り合いが、ボットに対して本当の人間ですか?

面白い質問だ。

ビッグデータからいうと、だいたい「30%対70%(人間:ボット)」の割り合いだ。

モバイルもPCも同じくらいだ。

したがって、検索結果を不正に取得しているボットを我々は絶えず抑えようとしている。ボットをだますために、ウソの検索結果を見せることもときにはある。

我々にとってボットは大きな問題ではないが、注意して監視すべきものではある。

そんなに激しいものでなければ、たいていはアクションを起こすことはない。だが激しくなってユーザーの検索体験に被害を与えるようならブロックする。

透明性

Q. 昨年2月に透明性をより高めるとGoogleは公表しました。これはGoogleにとって優先事項ですか? 透明性をもっと高めるべきだと考えていますか?

範囲がとても広い質問だ。透明性はとても重要だと思うが、透明性を高めることによって我々の運営が損なわれないようにもしなければならない。

モバイルに関してはどうしていくかを公表し続ける。通常、今までにはやらなかったことだ。新たなことを公開するのはGoogleでは簡単なことではないし間違ってしまうこともたくさんあるから、きちんと機能するまでは決して事前にアナウンスすることはなかった。

モバイルに関しては、絶えず取り組んでいく。

モバイルフレンドリーの更新であろうがAMPであろうがApp Indexingであろうが、(モバイルに関しては)実際に事前にアナウンスしてきた。Google I/Oでもかなりの事前アナウンスがあった。

改善の余地があるかどうかだって? もちろんだ。改善の余地は常にある。

改善に取り組んでいるところだ。報道発表にもっと多くのメディアを巻き込みたい。たとえば、米国以外の国にも広げたい。報道関係やブロガーへのリーチも広げている。

ウェブ vs. アプリ

Q. モバイルウェブよりもモバイルアプリの開発に投資したほうがいいビジネスはありますか?

答えは「Yes」だと思うが、ものごとに例外は付きものだ。

私自身の観点から見れば、一般的にはモバイルウェブのほうが重要だ。なぜならアプリにおいては、常に”付加物”があるからだ ―― アプリをダウンロードしてインストールするという追加のステップが必要になる。

Instant Apps [鈴木注: Instant Appsはこちらで] がおそらく状況を多少は変えるだろうが、アプリの情報にアクセスできるようになる前にはやはり、アプリの一部分をダウンロードしてインストールしなければならない。

ウェブサイトではこういったことは必要ない。すぐにコンテンツを利用できる。Facebookだろうがなんだろうがリンクをタップするだけだ。

AMP

A. どんな状況でAMPを考慮すべきですか?

AMPは我々にとってもっともっと重要になってくると思う。

実に遅いウェブに私たちは住んでいる。特に、自分がいる国にエッジサーバーがないほかの国のコンテンツにアクセスするときは特に遅くて、何かが表示されるまで長い間待つだろう。

たとえば私のお気に入りのニュースサイトは、ここオーストラリアでは表示に20秒もかかる。私のデータは2つの海と少なくとも3つの大陸を超えていかなければならず、それが表示や体感速度を遅くさせる。

AMPでは、自分の国のローカルサーバーあるいは最も近いエッジサーバーにコンテンツがキャッシュされるし、AMP化されたページは通常のページよりもずっとずっと軽量なので、コンテンツ発行者はこんなふうな遅い状況を避けることができる。

音声検索

Q. 音声検索で使われている語句や用語はテキスト入力とどんなふうに違っていますか?

テキスト入力で検索するときは、クエリはとても短い。なぜなら入力するのはみんな好きじゃないし、スマホでタイプするのは楽しいことじゃないからだ。

しかし音声検索では、ユーザーは質問を丸ごと、そのままの文で言う。だから、音声検索はもっとずっと長くなる傾向にある。また数語ではなく、自然な話言葉が使われる傾向にもある。

これは状況を変える。自然な言葉が使われても、短いクエリが使われたときと同じ結果を我々は取得したいと考える。クエリにはそれほど影響しないと考える。しかし、SEOの実験をするには面白いかもしれない。

以上です。
特にインパクトがあったのはどれだったでしょうか?

この記事では一部分だけの紹介ですが、全文はKwasiさんの元記事をお読みください。

Gary Illyes Interview – Let Me Google That For You

Thank you, Kwasi! :)

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AMPカルーセルの画像サイズは幅が696px以上、縦は最小要件なし

[レベル: 上級]

Googleモバイル検索のトップニュースのAMPカルーセルに掲載されるにはその記事に画像が必須で、構造化データで指定します。
画像のサイズには要件があり、幅 (width) は 696px 以上です。
しかし高さ (height) には、最小サイズの要件はありません。

ポケモンGoのトップニュース AMPカルーセル

公式ドキュメントには高さの要件記載なし

トップニュースのカルーセルに必要な構造化データを説明した、Google公式のドキュメントには画像のサイズ要件が示されています。

Images should be at least 696 pixels wide.

画像の幅は最小で696ピクセルです。

ところが、幅の要件の記載はあるのですが、高さの要件の記載がありません。
高さ対しては要件は指定されていないのでしょうか?

高さの最小要件は定められていない

「高さは何でもいいのか?」という疑問に対して、GoogleのTomo T氏はヘルプフォーラムで次のように回答しています。

There is no minimum height requirement for images. As a general rule of thumb, the bigger the image provided, the better they would look in the carousel. In the spirit of AMP, it’s also important to be considerate with the img file size and format; as such, bitmaps aren’t recommended :)

画像に対しては、高さの最小要件はない。一般的な経験則から言えば、大きい画像を提供すればするほどカルーセルできれいに見える。

AMPの精神として、適切なファイルサイズとフォーマットを検討することも大切だ。たとえばビットマップは推奨されない。

ということで、AMP記事の構造化データで指定する画像のサイズは、横 (width) は 696px 以上である必要がありますが、縦 (height) には最小サイズの要件はありません。

構造化データで指定する
AMP記事内の画像のサイズ要件

大きけれが大きいほどいいようですが、だからといって 10,000px の画像は度を超えてますね。

画像のファイルフォーマットにも注意しましょう。
サポートされるのは、.jpgと .png、.gif になります。

[注意] 画像サイズの要件は、構造化データで指定する画像、言い換えればカルーセルに表示させたい画像に対して要求されます。
カルーセルに掲載するつもりがない画像には最小サイズは要求されません。任意のサイズの画像を掲載できます(構造化データに含める必要もない)。

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Google、テーマパークの平均滞在時間をモバイル検索のローカルナレッジパネルに表示

[レベル: 初級]

Googleは、その場所を訪れた人がだいたいどのくらい時間滞在しているのかをローカルナレッジパネルに表示する機能を公開しました。

Now, you can find out how long people typically spend at a location before you head out the door, with the #GoogleApp

著名なランドマークやテーマパーク、博物館・美術館などの施設の平均滞在時間を知ることができます。
モバイル検索で利用可能です。

平均滞在時間

こちらは、東京スカイツリーのローカルナレッジパネルです。
1年前に導入された「訪問数の多い時間帯」の下に平均滞在時間が表示されています。

東京スカイツリーの平均滞在時間

こちらは、先日世界文化遺産に登録された国立西洋美術館の平均滞在時間です。

国立西洋美術館の平均滞在時間

こちらは、キッザニア東京の平均滞在時間です。
ここには「観光プラン」のラベルが付いています(ほかには見つけられなかった)。

キッザニア東京の平均滞在時間

旅行の計画に役立つかも

旅行の計画をたてるときに、どのくらいの時間をその場所で見込んでおけばいいかを見積もるのに「平均滞在時間」の機能は役立ちそうです。

と思ったのですが、ディズニーランドで3時間は短すぎませんかね?

の平均滞在時間

3時間では、下手すれば、2時間並んで1つのアトラクションに乗って終わりですよね。

ロケーション履歴を有効にしているユーザーから収集したデータをもとにしていると思われますが、実際の状況と合っていない場合もありそうです。
あくまでも参考程度にとらえておいたほうが安心かもしれません。

また、レストランやカフェなどは対象になっていないようです。
個人的には、飲食店の滞在時間がわかるともっと便利なように思いました。

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Google、AMPに完全対応した爆速表示の広告 A4A を公開

[レベル: 上級]

Google (AMP Project) は、AMPページでも高速で表示される広告として、AMP for ads、略称 “A4A” を公開しました。
メインコンテンツの表示を遅らせることなく、広告のすばやい表示を A4A は実現しています。

広告表示も爆速

A4A広告 と A4A ではない広告の表示速度にどのくらいの違いがあるかをデモンストレーションしたアニメーションを、AMP Projectが公式ブログの記事で紹介しています。

左が A4A ではない普通の広告で、右が A4A 広告です。
ページの上部にデモ用の青いバナー広告が表示されます。

A4A vs. Non-A4A

検索結果をタップしてページに飛んだあと、A4A ではない普通の広告が完全に表示されるまでには3.12秒かかっています。
それに対して、A4A 広告は0.5秒で表示が完了しています。

訪問者に広告をしっかりと見てほしい広告出稿者と広告掲載者にとっては、広告がすばやく表示されることはとても重要です。
かといって、広告表示を優先するあまりページ本体の表示を遅くしてしまったのでは、「限りなく速く」というAMPの基本精神を無視してしまうことになります。

ページの表示速度を犠牲にすることなく広告の高速表示も可能にしたのが、A4A、つまり AMP for ads になります。

A4A を速くしている要素

AMP for ads の高速表示を可能にするために、いくつもの技術が用いられています。
簡単に説明します。

リクエストとレンダリングを分離

広告のリクエストとレンダリングを完全に分けています。

サーバー側では、広告のリクエストが発生するとオークションなどの処理が発生し時間がかかることがあります。
一方クライアント(ブラウザ)側では、受け取った広告のレンダリングのためにCPUやメモリなどのリソースを消費するので、ページのメインコンテンツのレンダリングを遅らせる原因になります。

A4A では、両者を分離することでページのレンダリングが遅くなることを防いでいます。

AMPの制限されたサブセット

A4A はAMPの仕様に従って構成されます。
しかし、すべての仕様が広告にとって必要というわけではありません。

A4A の場合は、必要な一部分だけに制限して、AMPの仕様に従っているかどうかの有効性を検証するので、バリデーションチェックの時間が短縮されます。

また一般的な広告は、その広告(のコード)がさまざまなことを自由に実行できますが、A4A においては何ができるかはAMPが完全にコントロールします。
スピードを落とすような余計なことはできないということですね。

AMP用解析の再利用

広告には、その広告専用の解析機能を実装することが珍しくありません。
3個の広告を1つのページに掲載したら、3つの解析ツール(つまりJavaScript)が稼働するかもしれません。
表示を遅くさせる原因になります。

A4A では、amp-analytics を利用して計測します。
amp-analytics を利用すれば1つのコードで複数の計測が可能です。

見えるときだけ開始

A4A 広告は、それがスクリーンの見える範囲にあるときだけに表示されます。

たとえば、ページのいちばん下にある広告は、ページを下までスクロールして表示領域に入ったたときに初めて掲載のための処理が始まります。

また状況に応じてアニメーションのフレームレートを抑えるなど、スクロールなどのユーザー体験を阻害しないような仕組みも実装しています。

AMP for adsは2週間前に公開されたばかりで、まだ正式に仕様が固まったわけではありません。
それでも、広告が重要なビジネスモデルになっているパブリッシャーにとっては、AMPで実現できる高速性を犠牲にせずに掲載できる A4A はとても魅力的に映るのではないでしょうか。

AMPはオープンソースなので、どの広告ベンダーでも A4A に対応した広告を配信できます。
これも優れた点といえます。

A4A の技術的な詳細は、Githubで確認してください。

- Google、AMPに完全対応した爆速表示の広告 A4A を公開 -

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Twitterが日本語版モーメントを開始、AMPサポートは不完全?

[レベル: 上級]

日本語版のTwitterが「モーメント (Moments)」 を開始しました
モーメントは、今話題になっているトピックに関係するツイートを”ストーリー”としてまとめて閲覧できるサービスです。

モーメントは、米国英国オーストラリアなどの国で展開していました。
新たに日本が加わったことになります。

AMPサポートは不完全?

Twitterは、GoogleとともにAMPプロジェクトで中心的な役割りを果たしています。
今年の3月には、モーメントでAMPのサポートを始めました。

日本語版のモーメントもAMPをサポートしているようなのですが、完全なサポートには至っていないようです。

AMP CDNからキャッシュを返さず

通常、AMPではコンテンツはAMP CDNからキャッシュが返されます。

しかしモーメントのAMPコンテンツは、キャッシュではなくウェブサーバーから直接返されます。

こちらは、モーメントに掲載されている産経ニュースの記事です。
産経ニュースはAMP対応しています。

AMP対応記事のモーメント

タップして元記事を読みに行くと……

モーメント経由で直接返されるAMPコンテンツ

AMPフォーマットの記事が表示されるのですが、キャッシュから返されるのではなく直接開いています。

AMPはそれだけでもそれなりに高速に表示されます。
しかし高速を本当に実現するにはCDNキャッシュは必須のコンポーネントです。

英語版のモーメントがAMPサポートを開始した当初も、AMPコンテンツをCDNキャッシュではなく直接返していました。
ですが、数日後にはきちんとキャッシュから返されるようになっていました。

ただこの記事を書いている時点では、英語版も再び直接表示するように変わっています。

AMPコンテンツの表示になぜTwitterはCDNを利用しないのでしょうか?
どんな理由があるのか知りたいものです(Twitterに知り合いがいる方は聞いてください)。

いずれにしても、Google以外でもAMPが利用される環境が少しずつですが増えてきました。
身近なところでは、はてなブックマークアプリもAMPをサポートするようになっています。

さまざまなプラットフォームで利用できるのは、AMPがオープンソースだからです。
AMP対応しているコンテンツ発行者はAMPの拡大に期待しましょう。

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Google Now on Tapに、便利そうな3つの新機能が登場 ―― 翻訳・関連ニュース・バーコード検索

[レベル: 中級]

GoogleはNow on Tapに新しい機能を3つ追加しました。

  • 翻訳
  • 関連ニュース
  • バーコード・QRコード検索

翻訳

翻訳機能が追加されました。
外国語のコンテンツでNow on Tapを起動すると、OS側で設定されている言語に翻訳してくれます。
複数の外国語が同時に表示されていても同時に翻訳できます。

Now on Tapの翻訳機能

ウェブページの閲覧中にしか使えないChrome拡張のGoogle翻訳とは違って、Now on Tap翻訳はどんな場面でも使えるのがメリットですね。

ただ残念ながら、日本語への翻訳には対応していません。
サポートしているのは現状では次の7つの言語です。

  • 英語
  • フランス語
  • イアリア語
  • ドイツ語
  • スペイン語
  • ポルトガル語
  • ロシア語

そんなわけで画像は公式アナウンスに掲載されているものキャプチャになっています。

スマートフォンで設定されている言語に依存せずに、任意の言語をNow on Tap側で設定できるようにしてほしいと個人的には望みます。
日本語への翻訳はどうしても質が低くなるので、英語に訳してもらったほうが役立ちそうだからです。
かといって、スマホ全体を英語にするには抵抗があります。

関連ニュース

関連ニュースがNow on Tapカードに仲間入りしました。
今見ているコンテンツに関係するニュースコンテンツがある場合は、関連するニュースも見ることができます。

こちらのキャプチャは、NASAが打ち上げた木星探査機「ジュノー」が周回軌道への投入に成功したニュースを、Yahoo!ニュースアプリで閲覧中にNow on Tapを起動したところです。
同じトピックを扱ったニュースが一覧で出ています。

「木星探査機 周回軌道へ投入」の関連ニュース

関連したほかのニュース記事も読みたいときには便利そうです。

バーコード・QRコード検索

Now on Tapには、OCR画像検索といった画像認識の機能も備わっています。
この画像認識技術に、バーコードとQRコードを読み取って情報を提供する機能が追加されました。
バーコードやQRコードを認識して、それをもとに情報をカードとして表示してくれます。

こちらのキャプチャは、Android標準のカメラアプリでミネラルウォーターのボトルのバーコードを写しながら、Now on Tapを起動させたところです。

クリスタルガイザーのバーコードを読み取ったNow on Tap

お店で買物をしているときに、その商品のレビューや評価を調べたいときに重宝しそうです。
バーコード・QRコードなので単なる画像認識とは異なり、正確にその商品の情報を手にできます。

Now on Tapが使える端末をあながた所有しているなら、新しい機能をぜひ試してみてください。

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Google、症状に関連する検索で病気の情報を提供。米国のモバイル検索でまず導入

[レベル: 中〜上級]

病気の症状に関係する検索が実行された場合に、その症状を引き起こしている原因になっている可能性がある病気に関する情報を、Googleはモバイル検索で提供するようにしました。

症状に関係しそうな病気の情報をカルーセルで表示

こちらは公式アナウンスで例に出ている「headache on one side」(片側の頭痛)の検索結果に出てくる関連情報のカルーセルです。

「headache on one side」のクエリで出てくる関連情報

頭の片側が痛む症状に対して、1つ目は「Headache」として(ただの)頭痛の情報を、2つ目は「Migraine」として偏頭痛の情報を提供しています。

カルーセル形式になっていて、横方向にフリックするとその症状に関係しそうな病気の情報が次々と出現します。
それぞれの病気に関する簡潔な説明やかかると危険な状況の人、その病気にかかるのはどのくらい一般的かなどの情報が含まれています。

こちらは「high fever in children」(子供の高熱)のクエリで出てくる関連情報のカルーセルです。

「high fever in children」のクエリで出てくる関連情報

1つ目は「Common cold」(普通のかぜ)、2つ目は「Flu」(インフルエンザ)です。
カルーセルを進めていくと、「Rota virus infection」(ロタウイルス感染)や「Roseola」(風疹)などかかりがちな病気が出てきます。

非常に多い病気関連の検索

Googleによれば、Googleが処理する検索のうち1%は病気関連だそうです。
たったの1%とあなどってはいけません。
数百万のクエリをGoogleは日々扱っていることを考えると、決して小さい数字ではありません。

そうした検索ユーザーのニーズに応えるために、こうした機能をGoogleは導入したのです。
「何かおかしいな。大丈夫かな?」と不安になったときに、そばにあるスマホを手にとって検索するユーザーも増えてきているに違いありません。

昨年2月には、病気やケガに関するナレッジグラフをGoogleは導入していました。

健康・医療に対する適切な情報をすばやく検索ユーザーに提供することをGoogleはとても重要視しています。
提供する情報は当然のことながら医療の専門家によって監修されたものです。

病気関連情報のカルーセルは、米国のモバイル検索でまず導入されました。
対応する症状を増やすとともに、ほかの国や言語にも導入したいとのことです。

医療関連のアフィリエイトも多いのですが、残念ながら情報の信ぴょう性に非常に乏しいサイトが少なくありません。
切羽詰まった状況では、そのサイトで提供されている情報が本当に正しいかどうかを適切に判断できないことがあるかもしれません。

病気やケガは人の生死に関わることがあります。
信頼がおける情報をGoogleが検索結果で提供してくれれば安心できます。

医師による診断が最終的には必要な場合もあるでしょうが、初期対応として検索結果で調べられるのはありがたいことです。
日本でも早く導入してほしいですね。

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次のAMPはECサイトの商品一覧ページか? Googleの協力のもとeBayがAMP対応の実験を開始

世界で最も大きいECサイトの1つ、eBayがAMP対応を始めた。eBayは、モバイル体験の向上に今年は注力しており、さらなる向上のために、”高速”がウリのAMPを利用することになった。eBayのAMP化にはGoogleも力を貸している。いつ頃、どのようにして検索結果に表示されるかは不明。

- 次のAMPはECサイトの商品一覧ページか? Googleの協力のもとeBayがAMP対応の実験を開始 -

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